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2002〜2005、大分県

国土交通省主催のコンペティションで、大分市と別府市を結ぶ別大国道沿いに、東屋(休憩所・展望台)を設計するもの。
二次審査には15名が選ばれ、公開審査を経て、最終的に5案が選ばれた。この案は、二次審査を最初に通過したため、最初に施工・竣工を迎え、その後も順次施工されるはずであった。しかし、その後の市長の交代により、この計画自体が、3案目の実現をもって突然の終了となった。


敷地は、大分市の田浦ビーチの近く、国道沿いの遊歩道と海岸には1.5m近い高低差が存在し、また、植栽の関係から、遊歩道と海岸は自由に行き来するが許されていない。
そこで、この展望台を計画することで、遊歩道と海岸を繋ぐことを提案した。
また、別大国道とその遊歩道からは、見事な別府湾の景色を眺めることができるため、提案する展望台が、その連続した景観を崩すことのないように配慮し、遊歩道レベルからは、展望台の存在をほとんど見えないように計画している。


展望台の床には、別府で亡くなった詩人・佐藤渓の詩「ともだち経」と共に、大分市、別府市それぞれの姉妹都市が地図上に描かれている。


これは建築というよりは、土木構造物に近いもので、コンペの段階でも、50年から100年近くの耐久性が求められた。コンクリートとガラスのみで構成されているのもその理由である。


100年後も、この地に存在することを強く望む。


展望台
建築面積:132.43㎡
地上1階建て
RC造
*2002年
国土交通省主催 別大拠点整備東屋設計競技(最優秀賞)
*2006年
社団法人 日本商環境設計家協会主催 JCDアワード(Best100入選)